アルトコロニーの定理(Album)について




アルトコロニーの定理



個人的にこのアルバムは物凄い大好きです!!
昔からのファンの方は荒々しさが無くなったとか、売れてない頃のほうが熱狂できたとかいうでしょうが、楽曲も音楽の方向性も確実に進歩していると感じます。。
もともと天才的な作詞センスを持つ野田さんなので、今後どのような曲を作っていくのか、改めて楽しみに思ってます。。
アジカンとかバンプオブチキンなども同様に「今よりインディーズ時代のほうが良かった」とか言う人もいますが、私は全然そんなことはないと思ってます!!そんなので離れていくファンは売れていないロックバンドを追いかけて「私が育てたんや」なんて気持ちになりたいだけなんじゃないでしょうか??
ってことで、今後もさらなる発展途上を期待してRADWIMPSを追いかけていきたいと思ってます( ̄− ̄)




アルバムの解説
『アルトコロニーの定理』(アルトコロニーのていり)は、日本のバンドRADWIMPSのメジャー3枚目、通算5枚目のスタジオ・アルバムである。2009年3月11日に日本でリリースされた。
前作『RADWIMPS4〜おかずのごはん〜』からは約2年3ヶ月という期間を経てのリリースとなった。
このアルバムからのファースト・シングルは「オーダーメイド」で、2008年1月23日リリースされている。この楽曲はオリコン週間CDシングルチャートにて、バンド初となる1位を獲得している。
そのほか、アルバムからはリリースを前に「おしゃかしゃま」「雨音子」、「タユタ」の3曲が先行配信された。「おしゃかしゃま」と「タユタ」と「叫べ」の3曲はミュージック・ビデオも製作されている。

レコーディングと製作
本作唯一のシングル曲である「オーダーメイド」は、本作の中で最初に製作された。初め野田はこの曲を収録する必要はないと考えていたが、その旨を語ると周りから冷たい視線を浴びたという。最終的には「やっぱり入っていて良かった」と語っている。 2007年、RADWIMPSはメンバー同士の意見の食い違いなどでバンドとして混沌としており、一時期は解散の危機にまで達していた。「叫べ」は、その苦悩の時期から抜けてやっと開ききれそうだという時に作られた曲である。それゆえどうしても入れたい歌詞があり、本作にどうしても収録したい一曲であった。Aメロのキーが直前に変更されるなど、レコーディング当日までアレンジの調整が図られた。歌詞には野田が「こう思えたら幸せだな」と感じることが書かれている。
「雨音子」(あまおとこ)は2007年に一度録音されたが、野田が嫌だと言って取りやめになった。しかしメンバー全員一致で好きな曲であったので、気持ち新たに2008年バージョンとして録音したところとても良くなったという。アルバムのバランスの中で非常に必要な曲であると野田は語っている。
このアルバムの最後に収録されている「37458」はミナシゴハッチと読ませており、「タユタ」とこの曲が出来たことで、アルバムのイメージが固まったとされている。
このアルバムをつくるのには2年3ヶ月かかったが、実際レコーディングに入っているのは去年の5月以降、実質7ヶ月で録った音。それ以外は準備期間。
レコーディングは、2009年に入っても続けられたという。

アルバムタイトル
RADWIMPSはこれまで、前作『RADWIMPS4〜おかずのごはん〜』に見られるように一貫してアルバム名には、バンド名RADWIMPS+番号+副題というスタイルでタイトルをつけてきていた。しかしこのアルバムではその流れを解消しており、このアルバムはデビュー以来初めて、アルバムタイトルから“RADWIMPS”と番号が消えた作品となった。タイトルに“RADWIMPS”をつけなかった理由としては、予定調和が嫌であるし、惰性にもなりたくなく、「これまでの延長線上に今回のアルバムがあるけれどもこれまでとは異次元のものが出来た」ということを示したかったからであると述べている。
「アルトコロニー」とは野田の造語であり、「あるところに」という童話的な意味も含まれているが、「アルト」と「コロニー」に分けて考えられてもいる。「アルト」には、男性のやや高めの音域が今回新しい発見として歌えたのでその雰囲気を入れたいという考えが、「コロニー」には、漠然と一つの集合体が存在し「寂しくない感じ、一人じゃない感じ、隣に人がいてくれている感じ」を表したいという考えが含まれている。その他様々な意味があるが、個々でそれぞれの意味を考えてみて欲しいとのことである。
「定理」という言葉は、野田が数学好きであり、そのような雰囲気が欲しかったという理由でつけられた。「定理」とは一つの問題を解法する時の一つの手段であり、このアルバムを聴いた時に何か謎を解くヒントになれば良い、聴き手にとっても自分達にとっても何らかの助けとなるアルバムになれば良い、という想いが含まれている。

収録曲のご紹介・レビュー

01. タユタ 3:04
「オーダーメイド」を除いて一番最初にできた曲。2008年5月あたりに作られたという。Aメロの部分が決まらなくて半年以上考えていたという。

02. おしゃかしゃま 3:48
伝えたいことが多すぎて、当初は現在の5倍以上の歌詞になってしまい、かなり削ったが、それでもディレクターには多いと言われた。 メロディーの方は、まずど頭のリフが出てきたらしく、「すごい出会いだなぁっていうフレーズ」と野田は語っている。ここは野田の左利きを活用したリフになっている。

03. バグパイプ 2:45
一番最後にできた曲。2009年1月12、13日あたりに作られたという。 ちなみに、"バグパイプ”は楽器。テックの人に「最初のフレーズがバグパイプっぽいね」と言われたことから名づけられた。かつて付き合っていた彼女との決別を書いた曲。

04. 謎謎 5:46
この曲の原型から、更に何か違う要素を入れたくて、鍵盤でアレンジを考えたという。野田が、相手のために何か言いたいと思って作った歌だという。

05. 七ノ歌 6:33
家で弾き語りで弾いていたときにサビができて、それから作られた歌らしい。最初はもっとシンプルで、コーラスを入れる気は全くなかったが、レコーディング前日に思いついてやってみたところ成功したという。ちなみに、最初のコーラスの声はすべて野田である。野田は、少しずつ人格を変えながら16人分の声を一人で出したらしい。

06. One man live 4:41
アルバムを作る上でキーになった曲だという。野田曰く、「今までのRADWIMPSの流れを汲んでいながら、今までで一番遠いところまで行けた曲」。

07. ソクラティックラブ 3:51
2008年10月あたりに作られたという。実は、途中でアルバムに入れるか迷ったという。その理由は、完成に非常に苦労し、イライラしていた自分がいたから。野田曰く、「黒い時期の自分が出てくる歌詞」だという。また、コーラスはライブを意識して入れたらしい。ちなみに、「四人で並んで歩けばいい」という歌詞は、バンドのことではなく、『寂しさ』と『君』と 『悲しさ』と『僕』のことだという。
野田「誰かといる時、毎回そんな感じに思えるんですよ。誰かといる楽しさってそういうことかなって。悲しさと寂しさも一緒に連れて歩いてて、お互いにそれぞれのそういうものを見せ合って。だから楽しい時に、ふと切なくなるし、笑っているんだけど、泣きそうになったりする。もしかしてそういうことかなぁって。」

08. メルヘンとグレーテル 4:47
「ふたりごと」でした約束を叶えるために作られた曲。また、野田曰く「現実が一番いたたまれない時の自分が書いた曲」。かなり早い段階で作曲が行われていたという。この曲に対し、野田は「自分の歌なんだけど、『ふたりごと』を歌っていたあの人が歌っている歌なんじゃないかなぁって。『ふたりごと』の中の『メルヘンとグレーテル』って感じ。」と語っている。 ちなみに、「『君』は7画で 『僕』は14画で」という歌詞はサビの歌詞を書いている最中に気づいたらしい。

09. 雨音子 3:49
どこをどう切り取っても気持ちいい曲が欲しいと思って作られた曲。2007年に一度録音されたが、野田が嫌だと言って取りやめになった。しかしメンバー全員一致で好きな曲であったので、気持ち新たに2008年バージョンとして録音したところとても良くなったという。アルバムのバランスの中で非常に必要な曲であると野田は語っている。

10. オーダーメイド 5:57
ある意味アルバム1枚分くらいを労力を使った曲らしく、野田にとって「また歌詞を書けるな」と思わせてくれた曲であるという。また、「ある意味、アルバムの最後にできて欲しかった曲」だと語っている。 朝方にアコギを弾いているとき、「きっと僕は尋ねられたんだろう 生まれる前どこかの誰かに」という歌詞が『降ってきた』という。野田曰く、「あの『降ってくる』感はほとんど出会えないから、すごく不思議な感じ。」 初め野田はこの曲を収録する必要はないと考えていたが、その旨を語ると周りから冷たい視線を浴びたという。最終的には「やっぱり入っていて良かった」と語っている。

11. 魔法鏡 3:17
野田「ワガママな野田洋次郎っていう人間に付き合ってくれる自分っていう存在が本当に偉いなぁと思うんです。でも、勝手に俺のほうから嫌いになったりもして。それで、殺めても裁かれない生命があるという真実を知っちゃったんですよね。自分の中にもう一人自分がいるとして、その自分が形として目の前にいれば、もう少し優しくできるだろうし、その人を殺めるって行為はもっと怖いものになるし、悲しいものになるし、もっと抵抗力があるんじゃないかなぁと思って。目に見えないから、どんどん勘違いしていっちゃう感じというか。そんなことが言いたかったんですね、きっと。」

12. 叫べ 4:53
2007年、RADWIMPSはメンバー同士の意見の食い違いなどでバンドとして混沌としており、一時期は解散の危機にまで達していた。「叫べ」はその苦悩の時期から抜けてやっと開ききれそうだという時に作られた曲である。それゆえどうしても入れたい歌詞があり、本作にどうしても収録したい一曲であった。Aメロのキーが直前に変更されるなど、レコーディング当日までアレンジの調整が図られた。歌詞には野田が「こう思えたら幸せだな」と感じることが書かれている。

13. 37458 6:19
「タユタ」の次にできた曲。「タユタ」とこの曲ができたことで、アルバムのイメージが固まったという。